「赤字の医療機関・介護施設を中心に、報酬改定を待たず、前倒しで、補助金をパッケージで措置」
これは、2025年11月21日に行われた高市首相の記者会見の資料で示された内容です。
同日閣議決定された総合経済対策の中で、「医療・介護等支援パッケージ」が緊急措置されており、2025年度補正予算に盛り込まれました。
上述の記者会見は、この総合経済対策等を説明するものです。医療・介護の処遇改善については、以下のように記されています。
- 賃上げに取り組む医療機関で働く従事者⇒+3%(半年分)
- 介護事業者全般⇒月1万円(半年分)
[出典]記者会見資料より
これについて、首相の発言は次のとおりです。
「国民の皆様の命と暮らしを守るため、赤字の医療機関・介護施設を中心に、報酬改定の時期を待たず、前倒しで補助金を医療・介護等支援パッケージにて緊急措置します。処遇改善につきましては、賃上げに取り組む医療機関で働く従事者に対して、プラス3パーセントの半年分の賃上げ、介護従事者全般には月1万円の半年分の賃上げを措置します。」
具体的な支援の詳細は、2025年11月28日に閣議決定された2025年度補正予算案に示されています。今後の動向にもご注目ください。
[参考]
首相官邸「総合経済対策等についての会見(2025年11月21日)」
内閣府(閣議決定内容)「「「強い経済」を実現する総合経済対策」について(2025年11月21日)」
厚生労働省事務連絡(2025年11月21日発出)「「「強い経済」を実現する総合経済対策」における介護分野の「医療・介護等支援パッケージ」及び「重点支援地方交付金」による支援について」
厚生労働省「令和7年度厚生労働省補正予算案の概要」
本情報の転載および著作権法に定められた条件以外の複製等を禁じます。
- 令和7年版「日本の1日」2025/11/27
- 令和7年版「100人で見た日本」2025/11/20
- 医療法人の経営状況、2023年度と2024年度を比較2025/11/13
- 外国人患者の受入の実態/厚生労働省調査より2025/11/06
- スマホのマイナ保険証搭載、9月末でiPhone250万件、Android35万件2025/10/30
- 電子処方箋の導入補助、来年9月まで延長2025/10/23
- 2025年10月からの、医療・福祉関連の主な制度変更2025/10/16
- 社会福祉施設における、賃金不払の監督指導の事例2025/10/09
- 地域別最低賃金、過去最大規模の引上げ2025/10/02
- 代表者住所非表示措置、医療法人も対象にと要望/四病院団体協議会2025/09/25
- 2026年度の厚生労働省税制改正要望2025/09/18
- 2026年度税制改正に向けた業界の要望/日本医師会2025/09/11
- 介護情報基盤ポータルサイト公開、支援策と今後の予定2025/09/04
- スマホのマイナ保険証、9月中旬スタート カードリーダー対応に補助も開始2025/08/28
- 医療DX推進体制整備加算等の見直し/電子カルテ情報共有サービス2025/08/21












